使い方

「火を育てる楽しさ」を安心して味わうために。 着火から灰処理まで、6つのステップで徹底解説します。

着火方法(着火剤・焚き付け材と空気調整)

  1. 空気レバー全開でドラフト確保。
  2. 中薪2本 → 新聞紙/着火剤 → 細薪を井桁にセット。
  3. 点火後は扉を2–3 cmだけ開けて給気、炎が薪に移ったら静かに閉める。
  4. 成功のサインは「煙が透明・炎が力強く上昇」。
  5. 豆知識:着火前に新聞紙で煙突を予熱すると逆流防止に◎。

初回は慣らし焚きが必須。150 ℃→200 ℃→通常運転と3段階で温度を上げ、毎回完全冷却して金属を馴染ませる。

燃焼の調整・維持

操作タイミング空気レバー薪の状態
着火直後・薪追加直後全開炎を立ち上げ酸素を供給
炎が安定・煙が減少50–70 %熾火が育ち始める
熾火たっぷり・就寝前ロングバーン20–40 %太薪を多めに。過燃焼に注意
  • 薪が熾きだけになる前に追加投入。
  • ゴーゴー音=過燃焼:レバーを絞る/煙多い=給気不足:開ける。
  • ハイブリッド機は熾火形成後にバイパスダンパーを閉じクリーンバーンへ。

薪の投入と灰処理

安全な追加投入

  1. 扉を開ける前にレバー全開。
  2. 静かに開放し、奥側へ薪をそっと置く。
  3. 扉を半開で数秒→炎確認→完全閉鎖。

灰処理の手順

  • 蓋付き金属バケツに灰を移しコンクリ床へ。
  • 最低48 h放置して完全消火を確認。
  • 溜まり過ぎはドラフト低下、数日に一度を目安に除去。
  • シーズン毎に煙突掃除をプロ依頼で火災リスクを低減。

一酸化炭素(CO)対策

対策ポイント
換気の確保窓開放/給気口/外気導入機能
不完全燃焼を避ける絞り過ぎNG・乾燥薪を使用
CO警報機を設置寝室と同じ空間に必ず
ストーブ・煙突の点検漏れ・詰まりは即停止

液体燃料・練炭・ゴミ焼却は厳禁。危険・故障・違法の三重リスク。

日々の使い勝手

  • 暖まり方:輻射+対流でゆっくりポカポカ。サーキュレーター併用で室温均一化。
  • 調理活用:天板で湯沸かし・煮込み、熾火で焼き芋。汚れは冷めてから拭き取り。
  • 音と匂い:乾燥薪ならパチパチ音も少なく煙臭控えめ。初期塗装臭は数回で消える。
  • 近隣配慮:洗濯物時間帯と風向きを考え、煙突高で煙を拡散。

子ども・ペットの安全対策

  1. ハースゲートで半径50 cmを囲う。
  2. 家庭ルール:「触るのは大人だけ」「火の番は無人禁止」。
  3. 消火器と防炎グローブを手近に常備。
  4. 熱湯・炉具は手の届かない位置へ。

まとめ

  • 段取り&空気で失敗しない着火。
  • レバー操作とタイミングで安定燃焼
  • 灰は完全冷却→金属容器で安全処理。
  • CO警報機+換気で命を守る。
  • ゲート設置で家族もペットも安心

炎を育てて、心まで温まる暮らしを。疑問や不安は ICOLUCA へお気軽にご相談ください!